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2022/05/08[お知らせ]五月晴れに思う。憲法と沖縄復帰50年

こんにちは

 

ここ東京では連休後半の三日間は五月晴れの眩しい晴れ間となっています。各地の行楽地も行動制限なしで3年ぶりの賑わいとか。コロナの新たな変異株の報告もありまだまだ油断はできませんが、徐々に共にある時代になっていくのでしょうか。

昨日は憲法記念日でした。そして今年5月17日は沖縄が本土に復帰した1972年からちょうど50年ということだそうです。アメリカ世からヤマト世への琉球史の流れと現状は現日本国憲法なしには語れません。私は今琉球そして沖縄の歴史をここで披瀝するほどの知識を持ち合わせてはいません。しかしながら、江戸時代以前琉球王国として栄え独自の文化を築いてきた国が日の本の国である薩摩藩に併合搾取され、国内で唯一地上戦が行われ多くの方々の人生と命が失われその後本土の独立と引き換えにアメリカの統治下が長く続き、本土復帰後も県下の基地の多くが残りその基地は朝鮮戦争やベトナム戦争の最前線基地としての役割を荷なってきました。本土つまり日本の経済的繁栄を日陰で支えその犠牲となってきたことは知っています。

 

ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射、中国の台湾有事の現実性などを受け、政府自民党は核のシェアリング、憲法改正、敵基地攻撃能力など一気呵成に日本の軍事力増強を言い出しています。そして国民の中にも防衛力増強に賛成の人が60%を占めるなど国内でのそうした機運が増長しています。しかしその場の気持ちだけでそのうような流れを作っていいのでしょうか。こういう時こそ立ち止まって改めて考えなければなりません。沖縄復帰50年で沖縄の人々は何を得たのでしょうか?何が変わったのでしょうか?そして私たちは同じ日本国民としてどれだけ沖縄の人々の思いや負担に寄り添ってきたでしょうか。私たちは沖縄のことそしてまた福島原発のことを他人事と思ってはいないでしょうか。その思いは戦後地球上で唯一の被爆国そして平和憲法を是とする国民でありながらアメリカとの安全保障と核に傘に寄りかかり覚悟なく資本主義に突き進んできた卑しい矮小な私たちの姿そのものなのです。侵略戦争を歴的に修正しようとし沖縄の現状を棚に上げさらに何を持って軍事増強なのでしょか?日本の軍事をどこまで増強すれば北朝鮮の核や中国、ロシヤへの抑止力となるのでしょうか。

日本独自の核開発をとか軍備力の増強をとかを言いたいのではありません。以前から言っているようにアメリカとの安全保障の見直しは必要です。いい意味での憲法の見直しも必要かもしれません。そしてその上で沖縄の基地の撤収、原発の停止と廃炉など。地球規模、グローバリゼーション、ナショナリズム、多様性、資本主義・・・私たちはこの混迷した時代にどうすればいいのでしょうか?高所・多極的に考えを巡らせたうえでの日々の生活を選択していくことが一人一人に求められるさらに厳しい時代になってきていると思います。スーパーでの1円の価格差を気にかける生活がいけないなどとは言っていません。ただ世の中には今日、明日の生活さえままならない人が多くいるのです。ポピュリズムに流されることなくせめて私たちの子供や孫世代が健やかに安寧に暮らせる世界を目指すべきではないでしょうか。

沖縄復帰50年を単なる祝い事ではなくウクライナと同様歴史に翻弄された異文化圏であることを識るいい機会にし、翻ってもっとより深く日本自体のあり様を考えたいものです。

 

奇しくも5月4日は私の大好きなそしてユニセフ親善大使を熱心に努めたオードリーヘップバーンの誕生日だそうです。世界の子供たちへの隔てのない愛を! 何か因縁じみたものを感じます。