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2023/07/13[院長コラム]線状降水帯と人新世

こんにちは

7月に入り、九州や西日本を中心に不安定な天候や線状降水帯の発生などによる災害が相次いでいます。その一方で関東甲信越地方では梅雨明け発表がまだない中で猛暑日がつづくという日々です。九州地方の豪雨に関しては「今までに経験をした事のないような・・とか、数十年に一度の・・・」という表現を気象庁の予報官が注意喚起をするべ言われていますが、経験のないことが毎年のように起こり数十年に一度のはずが数年に一度になり、その地域の方々にしてみれば人新世の今は、もうその場所で生活することが叶わない環境になっているという事に気づかざるえません。そしてそれらの気候変動の結果が人新世が原因であれば2050年などと言っている場合ではなく今すぐにでも人新世の原動力である「資本主義」から脱却する必要があるのではないでしょうか。

ちょうど昨日12日に国際地質科学者連合の人新世作業部会がその証拠を示す模式地にカナダのクロフォード湖を選んだと発表したそうです。地質年代に人新世という名称が採用されるにはまだ上部委員会で採択されなければならず幾つかのハードルが残ってはいますが、いずれにせよ近年、人間活動による地球規模な変化を示す「人新世」という言葉は社会学や環境問題さらには核心的に経済学的な問題として広く用いられるようになっています。

 

 

スウェーデンの環境学者であるヨハン・ロックストロームは「プラネタリー・パウンダリー(地球の限界)」として九つの限界点を示しています。そして今既に「気候変動」、「生物多様性の損失」、「生物地球化学的循環」のうちの人為的に大気中から除去された窒素の量に関しては限界点を超えていると警告しています。アフリカの彼方の話ではありません日本の大多数の人たちの命が脅かされ今までの生活の地から追われようとしているのです。

 

中国の覇権主義やロシアの侵略、人口減少、それらが問題ではないとは言いませんが優先順位を間違えてはいないでしょうか?重要なことはこの問題には資本主義のドグマである「成長」という神話(麻薬)からの脱却が必要になるということです。さらに日本国民は他ならず西側諸国を筆頭に全世界の人々すべてがという事になります。大変なエネルギーが必要なのです。今日手をつけて明日事をなすという訳にはいかないのです。