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2022/09/25[院長コラム]”ちむどんどん反省会”に思う

こんにちは

9月も最終週になり火曜日の27日にはどうにもこうにも安倍元首相の国葬が行われるようです。そして、NHKの朝ドラ(連続テレビ小説)ちむどんどん の放送が最終週になります。

9月はこの”ちむどんどん反省会”について書きたいと思います。ご存知の方も多い方と思いますが、今回のNHK朝ドラは沖縄の日本復帰50年を記念して企画され,”ちむどんどん(わくわくする)”をキーワードに沖縄県山原出身の少女が料理人として成長していくと言う物語です。NHK朝ドラがこの時代に15%以上の視聴率を誇る国民的ドラマなので今までの各ドラマに関してもSNS上で色々と盛り上がっていたのですが、今回のドラマでは”ちむどんどん反省会”と称してドラマの批評感想を超えて愚痴や嘆息さらには罵詈雑言で盛り上がる様になっているのです。確かに脚本の荒い部分があり非現実的で感情移入ができない場面が多かったり脚本家の意図と視聴者側の期待値とのズレが大きかったりと問題はあると思います。しかし、それはあくまでドラマ仕立ての中での問題であり、個人的には仕方ないかな〜。まぁこんなもんかな・・・。程度に感じています。過去の他の朝ドラにもありえない様な場面設定がちょくちょくありましたし、今回の”ちむどんどん”に限って事ではない様に思います。さらにSNS特有状況としてネガティブな意見が無自覚・無責任に拡散、増殖、強化されているものとも思われます。

 

しかし、それにしても何故今回に限って”ちむどんどん反省会”なのでしょうか?それには幾点か理由があると思われます。

まず、第一にこの物語が最初から最後まで(まだ最後ではありませんが)本土人の視点でウチナーンチュを描いていると言う点です。そこには現実味がない部分が多く入り込む余地が出来、ステレオタイプに描かれた人物像には上から目線が感じられます。

第二に、これは私の勝手な思い込みなのですが、今回の”ちむどんどん”の根底に流れるテーマは「ゆるし」だと思っています。脚本家の本音を深堀ではありますが推察すると、現実の沖縄の状況を朝ドラ上描ききれないという脚本家の苦悩が見えるようです。沖縄王朝時代の薩摩藩の圧政・第二次世界大戦の沖縄の地上戦、そして復帰後の本土並みの返還がなされないやるせなさと怒り、「アメリカ世」と「ヤマト世」そのもの、さらに沖縄の方々の犠牲によって本土の日本人の安全保障が担保されいる事、これらの歴史の一部を省み反対や抗議をしつつも日本の一部として止まっている沖縄の人たちの心根の根底にある人間への「ゆるし」。そのことに対する”ちむどんどん反省会”の盛り上がりは他でもなく本土の人間の冷淡さや無関心さへの「ゆるし」に甘えている現代の私たち本土人の沖縄への無関心さの裏返しなのではないでしょうか。なので、あまりにも能天気で家族に迷惑をかけ続けるニーニーへのドラマ内での「ゆるし」を許容できないものとして自分ごととして受け入れられ無い訳です。

そして第三に、”ちむどんどん”(わくわくする)気持ちに従って行動するあまりにも明け透けなほがらかな主人公の行動様式に共感できない。忖度や雰囲気を見る関係性にしばらている私たちの世界のあまりな頑固さと偏狭さです。それこそがこのドラマが(脚本家が)現代の私たちに訴えたかった事ではないのでしょうか。私たちはもっと自由でいいのではないでしょうか。

 

そうは思いませんか?