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2022/03/21[院長コラム]彼岸に思う。世界の安寧

こんにちは

 

春の彼岸をむかえました。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、ここの所季節外れの日差しや寒さが繰り返され、それ自体が春の到来なのでしょう。花粉症に四苦八苦しつつ暖かな日和と芽吹く花々を待ち望んでいる今日この頃です。

 

新聞紙面やテレビのニュース、そして様々なメディアでは連日ウクライナでの戦況が流れています。中長期的に見ればそれはプーチン体制の終わりの始まりだと思いますが、短期的にはプーチンは引き下がることのできない一線を超えてしまっており戦況の長期化やウクライナの人々のさらなる困難と悲劇が増すように思われます。民主主義を標榜する西側諸国は一致してロシヤを非難しウクライナを支援する態度を表明していますが、それぞれの国の立ち位置は微妙に違い一致団結してとまではいかないのが現状のようです。

その中でもEUを中心とするヨーロッパ諸国の反応は予想以上に早くそして硬く、制裁に及び腰だったドイツそして従来中立を表明していたフィンランドやスウェーデンなどを含め「まさに今そこにある危機」としてのロシアを炙り出す結果になっているようです。ロシアと地続きであるかの地はウクライナという他国のことでは無く先の世界大戦の悪夢を思い起こさせるような状況に陥ってしまいました。ロシアはNATOの拡大を嫌い事の発端を起こしたにも関わらずその事自体がNATOの自律的な重要性を自覚させてしまっています。

さらにこのバランスを注意深く見据えているのが同様の権威主義国家として膨張している中国です。極東の端の日本においては中国とロシアは隣国であります。他人事として済むことではありません。とは言え私は「であるから、日本も核抑止力のシェアリングが必要だとか、敵基地攻撃力を強化しなければいけない」と言うつもりはありません。現在のロシアや中国の核を含む軍事力に対していったいどれだけの核や自衛力を持てば抑止力としてのバランスがとれると言うのでしょうか?全くのナンセンスです。

一方で世界の警官を止めたアメリカには同盟国日本やNATO加盟国のため本当に戦う意思があるでしょうか?それこそ第三次世界大戦のリアルがあり得ます。そしてそれは抑制されたものである絶対性は保障されていないのです。私たちはどの道を行けばいいのか。地球を世界をそしてその中の日本国をどのような国にしなければなないのかという重大なビジョンを立てそれに向かっての道筋を確実に向かっていかなければなりません。それにはただひたすら憲法9条を掲げ護憲を主張する意見には組しません。以前より私は主権を持つ独立国家として、日米安全保障条約、地位協定の見直しが必要だと感じています。それらの根っこが沖縄の米軍基地の問題や原発の問題とつながっているが故です。世界で唯一の被爆国でありながら永続敗戦国としてアメリカの核の傘と軍事力の下に寄りかかって真摯な外交的努力と主権国家としての覚悟を放棄しその見返りとして能天気な経済繁栄を得てきた日本。 終わっていない、アンダーコントロールでは決しない東日本大震災と福島原発事件。見返りの報酬であったはずの経済成長そしてついには安全保障まで脅かされつつある今。

行き過ぎたグローバリズムに対抗するナショナリズムではなく地球規模での大きな重たいビジョンを目指したそれでいて今のこの地にこの生活に足のついた哲学と政治そして経済を行う必要があるのではないでしょうか。とても難しい微妙なバランス、そして覚悟、大胆な発想の転換。言い古された文言かもしれませんが私たちは今、「大きな時代の転換点」に居ます。