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2021/01/11[院長コラム]2021 正月

みなさん明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願いいたします。

門松も取れ、七草粥もいただき、そして迎えた日曜日。東京は厳しい寒さながら穏やかな日差しが降り注いでいます。北日本や日本海側の方々のところでは大雪注意報や吹雪の恐れとのことで大変な週末のようです。

さらに首都圏ではコロナの第三波をうけて二度目のゆる〜い緊急事態宣言。某首相は必ず1ヶ月で収束させると言っておりますが専門からの意見では落ち着くまでは少なくとも2〜3ヶ月はかかるとの意見が大勢の様です。首相を筆頭に東京都や各地の行政トップの言動や決断などに様々な意見が述べられていますが、イギリスでは感染力が従来型よりが強いと言われる変異型の新型コロナウィルスのためか各地域のロックダウンにも関わらず感染拡大(爆発)が止まらず国家レベルでの緊急事態に及んでいるようです。先進国では少しずつワクチンの接種も始まっていますがそれらの安全性や効果が不確定な中で日本での変異型ウィルスの拡大も時間の問題の中で私たちは何を考え何をしていけば良いのでしょうか。

昨年より 私のこのブログでも再々書いていますが、「コロナ以前には戻れない」事がいよいよ現実味を帯びてきています。では現実的にコロナ後はどうなるのでしょうか?もしくはどうあらねばならないのでしょうか?

マスクの常着やスパーレジでのソーシャルディスタンス、対面販売でのアクリル板、そしてある程度のリモートワーク、東京一極集中の是正などなど各方面で言われている日常生活の中での変化に加え、コロナの陰で進む地球温暖化やコロナ禍で明らかになった社会の歪みの根本原因である資本主義の問題の解決が欠くことができないのは明らかです。その事は昨年来私も散々このブログで書いてきました。しかしながらその一方で昨年まで私は「コロナ以前には戻れない」事自体を甘く見ていたことを告白します。「コロナが収束すればコロナ以前にもどる。」だろうという思いがありました。と言。うよりは「コロナ後においても人間にとって従来の距離(例えば3蜜)は生きていくために必要であり私たちが人間である限りは様々な距離をコロナ以前に戻さねばならない」と考えていました。今でもその考えは変わっていません。従来の人と人のリアルな距離の一部をリモートやWebなどが代用していくこと自体はインターネット時代を踏まえてある程度許容できるものの人間は基本「人と人の間にあるべき者」であるが故になんでもかんでも3蜜を回避する今(コロナ禍)はあくまで緊急避難的な方策であるとの思いです。

その上でこの第三波や第三波を抑えられない政治家や行政・国家の仕組みそして変異型の出現などの自然の脅威を目の当たりにして思いは「生きる者は生き死するものは死す」との強い諦観です。「生きる者は生き死するものは死す」とは言ってみれば当たり前のでありあえて諦観などと大げさに考えることではないかもしれません。けえども、「死」を日常から遠ざけ隠している現代社会において「生きる者は生き死するものは死す」と言う事を意識の前に本能的に覚悟する事は尋常な状態ではありません。しかし、尋常ではない今(コロナ禍)においてはその覚悟がただただ必要になって来たのを体感したのです。をただし、この感覚を文字や言葉にし伝えようとするにはさらに付帯事項ともいうべき但し書きが絶対に必要なのです。それは、「生きる者は生き死するものは死す」の者共は差別なく区別なく絶対偶然でなければならないと言う事です。コロナ禍の社会では絶対な死をはじめ様々な影響を被る者は峻別されているのが現実です。まずはこの事において政をを行う責任者が万全の支度をすることが絶対に必要なのです。

今こと政を行のう者共を厳しく問いただしコロナ禍での命と生活の平等性を確保した上で、私たちはアプリオリに「生」と「死」を覚悟しようではありませんか。