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2020/08/09[院長コラム]今年も三分の二終わりそう。どんな世界に。いつ!?

こんにちは

 

今週はお盆の季節ですが、様々な方が帰省には慎重を期してとコロナの感染拡大を警戒している今日この頃です。日本や東京に限らずふと気がつけばこの8ヶ月間はコロナに振り回されている世界ではありませんか。この地球規模の大厄災は当分収まる兆しがありません。

過日、世の方々がいかにコロナに気を使っているかがわかる様なちょっとした事件が当院にありました。受付の守実によればざっと次の様な電話のやりとりがお年を召したと思しき男性とあったそうです。

男性『おたくの先生はコロナにはかからないと言っているらしいが本当か?(どうやら私のブログを読んだらしい)』

守実『その様なことを直接言っていないと思います。(どうやら私が引用した高橋泰教授の論文を私と混同しいる模様)』

男性『ところで、オタクはコロナウィルスの感染予防対策はできているのか?』

守実『コロナ以前から感染予防対策はしっかりやっており現在以前にも増して対策を強化しています。』

男性『わかりました。』

こと詳細は不明で私の憶測の部分もありますが、いかに世の方々のコロナウィルスに対する関心や不安が大きかをまざまざと知ることとなりました。改めて言いますが、私はコロナウィルスの現在の感染状況に対して「冷静に怖がれ。」派であります。新たな生活様式に関しての異議もコロナウィルスの感染力や感染者の方々の苦痛や死をないがしろや軽んじているわけではなく、溢れる情報を慎重に取捨選択し自らの行動規範に落とし込んでいます。ただ、むやみやたらの過剰な感染予防策や明らかに誤ったやり方が生き死にを超えて社会性の動物である人間の本質自体を葬るようであってはならないと反対しているのです。

家族内での感染が認められるとのことから家族で食事中も会話をしない様にとかマスクやフェイスシールドをして食事をしましょう。とか、明らかに周囲に他の人がいないにも関わらずこの暑さの中でマスクをきちんとつけていることや、会食で向かい合って座ってはいけない座る際はアクリルの衝立越しに、子供達に2メートル以上離れて遊びましょうと言う東京都のポスターなどなど。コロナで失なっていけないものは確かに健康であり命かもしれませんが東浩紀氏も言う様に(8月5日朝日新聞朝刊 インタビュー)生き延びる命とは「個体の生」だけでなく社会を引き継ぐ命もまたしかりであり、過去に培ってきた資産を未来へ行き延ばしていくことも必要ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のブログでコロナ後を考えることはイコール「自分とは」を問うことそのものだと言うことを書きました。その意味で最近しばしば自分自身の今までの人生はどうだったんだろうか?何を残せたのか?はたまた残りの(例えば)15年の人生をどう生きようかと言う様なことをしみじみと考える様になりました。さしたる才能も情熱もない凡庸で決して徳が高いわけでもない俗人がよくここまで生きてこれたと思います。母親や父親、娘たちや妻といった家族、そしていままで私に関わったいただいた多くの方が(無論患者さん皆さんやスタッフも含まれます)に感謝の念が絶えません。ひと昔(13年前)のインタビュー記事で私は不遜にも「歯科医業は自分の天職だ。」などとのたまわっていました。若気の至りと猛省しきりです。全くの冷や汗ものです。今にして思えば私には正しく「歯科医師」という職業以外は出来そうにない、ただただそれだけなのです。「歯科医師」としてはほぼ30年生きてきました。「歯科医師」としてはあと三つ習熟したい極めたい事があります。またこの年になり自分自身がやっていて楽しい安堵できる治療以外はしたくないと言う気持ちです。(実際には保険制度や人の口腔機能の複雑さから様々な制約があるわけでいつもいつも楽しい安堵できる治療ができるわけではありません。)

コロナ禍の渦巻くこの時節もうすぐ62回目の誕生日を迎えます。「歯科医師」としても高橋泰樹個人としても概ね人生をやり遂げており個人的にはコロナ感染や死を恐れる気持ちは私にはとても少ないです。むろん私がコロナに感染しまだまだ生きたい生きなければならない只中の方に感染させてしまう様なことは厳にあってはならない事ですが、そうした中でそろそろ悔いのない納得のできるエンディグもしくは後始末を考える今日この頃なのです。

みなさんはいかがですか?