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2020/06/08[院長コラム]コロナ後 その2 水無月に思うコロナ後の歯科医療界

こんにちは

世界的にはまだまだ新型コロナウィルスの感染拡大は止まない中で、発生元の中国をはじめ先進諸国ではロックダウンの解除や日本においては緊急事態宣言の解除が経済的な影響を鑑みて徐々に広がっています。

東京も先月下旬に自粛解除を行いおよそ二週間が過ぎています。その間新たな感染者数は一桁から二桁の20〜30人を推移しており一言に収束とは言えない状況です。小池知事は東京アラートなる怪しいカタカナ言葉を連呼し、夜の街をどうしかしなければとうそぶいている毎日です。私も数ヶ月ぶりに都心部へ地下鉄で出かける機会(不要不急ではない 苦笑)がありました。列車も駅のホームの混雑も以前に近くなりソーシャルディスタンスを取りうるべくもなくこの状況での収束から終息へは長期戦を覚悟せざる得ないだろう〜なという感想を改めて実感した次第です。

 

withコロナの時代の新たな日常・・・・・個人的には大きく変わる良い機会だと思います。ぜひ変わって欲しい。しかしあの大災害・大事故を引き起こした東日本大震災の時でさえ喉元過ぎれば暑さ忘れるの日本人寛容さを遺憾無く発揮して大して変わっていない私たち社会はまた今回も反省も考察もなくしばらくすれば元の木阿弥状態での漫然とした日常が戻って来るような心配もしています。まあ、リモート社会やらマスク着用率が上がるやら供給過剰のホテルやオフィスビルの廃業、東京一極集中の軽減傾向などの多少の影響はあるでしょうが。

 

さて、そのような世の中の中で私たちの歯科医療界はどう変わっていくのでしょうか?もしくはどう変わらないのでしょうか?大きくは二つの流れの中で歯科医療界は変わっていくと思われます。ただし条件付きではありますが。まず一つの流れとしては色々な意味での二極化がさらに進むでしょう。変われる組と変われない組です。具体的には濃厚接触型がやむ得ない歯科医療の中で非接触化が可能なデジタル化がさらに加速して普及するであろうことです。また従来より感染予防に関しては一般医療より厳密なシステムを常態としている歯科医療現場ですが、歯科医療現場スタッフへの感染予防をさらに徹底的に行うやり方が普及するかもしれません。グローブ・マスクに+ゴーグルやフェイスマスク、さらには医療ユニフォームに加えてサージカルガウンなどをするスタッフが増えるでしょう。これらはいずれも患者さん歯科医療従事者側共に歓迎すべき環境には違いありません。しかしながらその環境を整えるためには大変な設備投資や維持費が必要になります。簡単に言えば病院の一般病棟をすべて個室にしてICU体制にする事に似ています。とても現在の健康保険医療での範疇では不可能です。

 

二つ目の流れとしては、このコロナ禍で少なからず周知された全身疾患予防における口腔ケアの重要性につてです。近年言われてきたこれらの事がコロナ禍によってよりさらにクローズアップされ今後徹底的なプログラムを含めて広がっていくことが予想されます。ただこの事に医療保険制度がどれだけ振り分けられるかは不明瞭です。ただでさえ現在医療現場の崩壊が叫ばれ、今後のコロナ第二波・第三波に備えてさらに医療現場への経済的な支援が必然のこの時期でさえ全日本的な経済活動停止での困窮する大企業は例によって勿論、さらに流石に今回は国民の批判を受け重い腰を上げて国民や自営業者、中小企業を助成・保証する支給が決まり財政赤字はスーパーのレベルに高まっています。さらにこのコロナ禍で必要な援助は医療だけでなく教育からあるとあらゆる社会システム全般に及んでいます。この先にコロナ後に軟着陸するためにどれだけの財政が必要なのか目の眩む思いではありませんか。新たな日常に対してのどれだけの予算配分があるかは期待できません。

 

常に政治家は100年先を見据えた政策をなどと言われていますが、今の日本国の実態は皆さんもよ〜くご存知ように己の保身・私腹を肥やすことと取り巻きのご機嫌取りだけに執着する無知無能なモノの 虚飾、偽り、改竄、隠蔽、捏造 、解釈変更、記録破棄と 所属政治団体と大政翼賛会政党・大企業が牛耳っている訳で、それをよしとする国民の国になっております。何が変わらなければいけないのかは一目瞭然。幼稚園児でもわかることではありませんか。

さて、何が変わって何が変わらないのか我々国民はしっかりと見極める必要があるのです。このコロナ後は。