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2008/06/07[院長コラム]地の裂け目と身体の裂け目 四川大地震

日本は、全国的に梅雨に突入です。鬱陶しい季節になりましたが、この雨が様々な農作物に必要な事も事実です。しかしながら、世界的には世界的な災害がここ数年続いています。
 先頃、中国四川でも未曾有の大地震が発生し、多くの被災者が出ました。心からお見舞いを申し上げます。
 さて、四川では長さ300キロという氣の遠くなる断層がずれたそうです。所謂地の裂け目という奴でしょうか?
 一方、人間の身体の中にも裂け目があるのをご存知ですか?
 それは、他でもなく歯と歯ぐきの境目です。人間の身体はその出来方の具合から(発生学的に)大きく外胚葉性と間胚葉性の二つに分けられます。外胚葉とは、おおざっぱに言うと皮膚など身体の外側の部分を創る細胞のもとです。間胚葉は筋肉とか骨とか、神経とかのその他の内側の部分を創る細胞のもとと考えて下さい。
 人間の身体は端的に言うとに筒状の閉じた形と行っていいかもしれません、身体の表面から口の中、食道、気道、胃、肺、腸などは一見内側ですが、実は筒の内側ではあっても外側から続いている表面であり、外側なのです。
 すると、口の中の歯も外側である訳ですが、実は「歯」は外胚葉と間胚葉が複合してできており、さらに外胚葉性の歯の最表層のエナメル質(歯の頭の部分)が直接間胚葉の歯ぐきから飛び出ているような部分は身体中他のどこを探してもないのです。
 まさに、身体の裂け目という訳です。
 発生学的に言うと天と地の差のほどのある組織同士が隣り合っている歯や歯と歯ぐきの境目の場所で虫歯や歯周炎などの色々な疾患が発症するので、とかく少し知恵のある歯科医師はこの事を大げさに言う方のもおられますが、(ほとんどの歯科医師はそれさえ知らないのです、学生の2年生の頃に教わったはずですが・・・。)現在の所、この発生学的な身体の裂け目が、組織学的にとりたてて特別の意味があるという根拠は示されていません。
 歯(外)と歯ぐき(間)の境目の歯肉溝は爪(外)と指(外)の境目よりかなり脆弱な構造なのは事実です。
 やはり、なにかウィークポイントとして意味があるのかもしれません。
 想像をたくましくすれば、人間の身体にも太古の記憶があり、獲物に直接食いついていた頃の記憶・・・・牙が獲物から離れなくなってしまった時、それは古の記憶では「死」を意味する重大事だったので、逆に歯が抜け落ちやすくなっているとか?
 真偽のほどは分かりません。
  でも、キット何か意味があるのでしょう。その意味を一つ紐解くと歯の意外な重要性や謎が分かるのかもしれません。
  たった、歯一本ですが、まだまだ分からない事がいっぱいあるのです。近頃、乳歯バンクなるモノが創設されました。ご存知の方も居るかもしれません。実は乳歯の歯髄細胞(歯の神経細胞他)は未分化の細胞を豊富に含んでおりそこから様々な臓器細胞に成長させられる可能性があるのです。自分の乳歯をバンクに預け、将来の自分の病気の担保にすると行った事も近い将来現実になるでしょう。
  長らく、お待たせしましたが、いよいよ来週新しいHPがアップします。いままでのHPとはだいぶ雰囲気が変わりましたし、情報が満載です。けれども、私どもは変わらず皆様のお口の健康のために真摯に歯科医療を邁進しております。是非、一度さらなる高橋歯科医院のご理解のため新たなHPをご覧下さい。