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2009/01/01[院長コラム]新年に思う、自動車産業とドバイの崩壊

新年あけましておめでとうございます。
昨年はどのような年でしたでしょうか?このコラム欄を振り返っても、様々なニュースのあった一年でした。さらに、年末から新年へかけての世界的な不況のニュースやリストラ、非正規雇用の方々の実情そして先進国の基幹産業である自動車産業の凋落。新年に相応しくないニュースが氾濫しています。
ニュースが世情や事実を伝えるのはいたしかたないでしょうが、朝から晩まで「金融危機だ、不況だ。リストラだ。」では、実体以前に気持ち的なネガティブスパイラルに陥るのではないでしょうか。
こういった時こそ、ポジティブになりたいものです。
本年はどのような年になるのでしょうか?ではなく、こんな年にしよう!!の姿勢で臨みたいものです。皆さんはどのようにお考えでしょうか。
とは言え、事実を見据えその原因や背景を推論し、改善すべく考察する事は必要です。人間社会はこれからどの方向に進むべきなのでしょう?その有り様が人間社会、人類の将来のみならず、多種多様な生命を内包・包括する地球環境の運命をも左右する事態になっているのです。
地球温暖化に関しては一般に『持続的成長でCO2削減』が国際協調問題になっています。が、私個人としてはこれらの論調に疑念を抱いています。少なくとも先進諸国は現代の所謂「成長」という概念を捉え直さなくてはいけないのではないのかと感じています。コンビニ的な便利な生活を捨て、ある程度は不便さを享受する生活が必要ではないでしょうか。その時思ったのが、「人間社会はせめて自動車社会的なレベルをもっと落とさなければいけないのでは?日本で云うなら30年ほどまえの社会レベルで良いのでは??」という事でした。
それは、特に論拠がある訳ではなく直感的なものでしたが、昨年のサブプライムローンに端を発した世界的不況によるアメリカビック3の倒産危機、さらには対岸の火事とタカをくくっていた日本の自動車産業の経営危機を見聞きし、さらに考えました。
自動車産業が凋落するのは経済の地球規模化や輸出頼み、自国通貨の変動、不況と様々な理由があるかもしれません。しかし、それによって影響を受ける関連企業や地域経済、一企業を救済するために新資本主義の本丸アメリカで投入される税金等々・・・・・。を考えると、1885年にダイムラー、ベンツが実質的な石油燃料で動力を得る自動車を発表し1908年にT型フォードが生産される様になって以来100年続いた人間社会や産業構造自体が崩壊しつつあり、自動車という移動手段、そしてそれを中心として「成長」してきたシステムを全く見直すべき時代が来たのだと。
人間は自動車を筆頭に化石(石油)燃料をエネルギーとして時間的にも空間的もその活動を拡大してきました。そして、今その拡大を止める事が求められて居るのかも知れません。
さらに、現代のIT技術を用いれば拡大なき生活圏(権)の維持が可能なのではないでしょうか。
価値観や発想の180°の転換が必要なのです。
砂漠の真ん中に突如として出現した蜃気楼のような都市、『ドバイ』。私でなくともその異様な光景に眉をひそめる人は多かったに違いありませんが、今や金融自由化とそのシステムのしっぺ返しにより「ドバイ」は正に現代の「バベルの塔」になってしまっているのです。実体経済と乖離した金融システムのバブルのつけ、そしてそれが分かっていながらコントロール不能になる世界経済、その裏付けとなる金融システムと人間の限りない欲望。
人間は、今、人間にとって何が本当に必要で、何が本物なのかをよくよく真剣に見極める必要に迫られているのです。
そのような意識のもと、高橋歯科医院が皆さまに何を提供出来るのかもっともっと考え、実践していきたいと考えています。『あなたに本物の健康を、そして美しく。』をさらに深めて行く所存です。
エントロピーと動的恒常性を常に考察した口腔のそしてひいては全身の健康をお届けしたいと思っております。
本年も、よろしくお願いいたします。
高橋歯科医院    高橋泰樹 郡司弥生 小保内伸子
土井加奈子 小竹由美子 渡会ゆみ子
小俣和子