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2025/11/13[院長コラム]11月 二季 の到来
こんにちは
近年は地球温暖化の影響を受けてか酷暑の夏、長引く夏日や真夏日が通例になりつつありモンスーン気候で四季の国である日本が夏と冬の二季の国になっているという話題がありますが、正しく11月に入り一気に気温が下がり短い秋を満喫するまもなく暖房を入れ朝方布団から出るのが億劫な生活をしております。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

世界や日本では政権の構造が変わったり、一方では相変わらずの紛争や戦争が絶えず貧富の格差拡大にもかかわらず現状を容認するが如くに株価が上昇したり新たな政権の支持率が高い様相を示したりしています。その中でも今まで四季が二季になろうとも木々の葉は紅葉し、季節の短い移ろいの中で花々は咲き枯れ芽吹き、生き物のはてしないそして確かな廻る時間を感じさせてくれた私たちの足元が少しずつ身近なところから崩れてきている様な気がします。当院の拙庭で毎春艶やかな桃色を彩ってくれていた花桃の木が枯れました。ここ数シーズン葉っぱの色艶が無く心配しておりましたが酷暑の最中に半分の葉が落ち、夏の終わりに残った半分の葉も立ち枯れの様子になってしまいました。一昨年の八重桜に続いて春の訪れを感じさせてくれる風景がまたひとつ減ってしまいました。当院の花桃に限らず近隣の公園を散策していても今年は夏頃から葉を落とす桜などが多くこの秋冬を迎えずしてまるで真冬の様相の裸の桜の木が多く見受けられます。人の世の移り変わりや忌々しさが息苦し感じる心を癒し安らぎを与えてくれいた自然までもが多くの現象として崩れ始めているのを間近で感じ何を支えに頑張っていけばいいのか暗澹たる気持ちになります。


それでも桜が痛めつけられているその公園では休日ともなれば幼いお子さん連れの家族の微笑ましく暖かな風景が見られ、ニュースになる様な虐待や貧困に喘ぐ尊い命ばかりではないことを確かめる様に眺めている事を許してもらえるでしょうか。思いっきり遊んで下さい。大地と一緒になって土や草の匂いを体に思いっきり擦り込んで下さい。五感を解放して確かなもの・実体・存在・を掴んで欲しいと思います。最近社会人大学院へ入学した同い年の私の友人が嘆いているのを聞きました。「データーの整理を大学生数人に手伝ってもらっているのだけど、一つのテーブルを囲んでデータ整理をしている最中に学生が机の下で何やらスマートフォンをいじっているので何をしているのかと思ったら、同じテーブルに座っている学生同士がLINEを使ってデーター整理に関しての意見のやり取りをしていた。」と、言うのです。ほんの1~2メートル離れてとこに座っている相手同士でです。友人はその状況を担当教授に伝えると教授曰く「学生さんたちではそれは普通です。」とのこと。このブログを学生さんなどZ世代や様々な年代の方が読んでいるかもしれませんが、ぜひご意見を聞かせて欲しいものです。

AIやSNSの話題が賑わう中、人の世の不確かさが顕なこの時代に頼りにできる確かさをどこに求めるのか。それとも求めなること自体を放棄するのか。よくよく考え感じる必要がある世界に私たちは暮らしているのです。



