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2023/12/14[院長コラム]トランスジェンダー入門を読んで気づくこと

こんにちは

ついに12月になってしまいました。先月は色々とバタバタしてついブログを書き忘れました。書いたつもりになっていたんですがね〜。

今回は「トランスジェンダー入門」 周司あきら 高井ゆと里 著  集英社新書   を読んで気づいた 世の中の差別や偏見について書きたいと思います。正直この本を読むまで、トランスジェンダーのことが全くわかっていなかったことを告白します。お恥ずかしい限りです。 「えっ?」と思われた方は是非本書を読まれることをお勧めします。詳細は書籍に譲ることとして、著者らも指摘している私たちの生活の中で当たり前のようになっている偏見や差別について書きたいと思います。現代においては人権や多様性そして自分らしさが正義として語られる場面が増えていますが、(自分らしさに重きを置きすぎることから追い込まれたり苦しんだりする人々のケースは別にして)はたしてそうした問題に対して私たちは真摯に向き合っているでしょうか?知らず知らずのうちのバイアスのかかった認識に陥っていないでしょうか。

 

その根本というか典型が戸籍です。非嫡出子の問題などは時々話題になりますが、そもそも戸籍において(出生時の生物学的外形で)男女が分けられるのはどうしてなのでしょうか。戸籍の男女はその人の人生に一生ついてまわります。生誕時の区別は仕方がないとしてそれを本人の意志によって変更ができないのはどうしてなのでしょうか。戸籍は一生ついて回る上に様々な身分証明(パスポートや健康保険証、自動車免許、住民票)にはじまり生活の隅々まで影響を及ぼしています。また世の中に出回っている種々多彩な個人情報を書き込む欄に ◯ 男 ◯女  というチェック欄がありますよね〜 それらほとんどは男女の区別が必要ないのではないでしょうか。事実最近では男女別の他に ◯無記入 など二者択一ではい個人情報欄もちらほら目にするようになりました。このように私たちが当たり前と思っている大前提に差別や偏見のベースがあるというのは実にやっかいな事です。それら差別や偏見を排除するにはまずそのものの事実を知る事が欠かせません。それゆえ、わかっていると思われている是非皆さんには一度「トランスジェンダー入門」を手に取っていただきたいと思います。