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2018/04/15[院長コラム]新入社員あれこれ

  こんにちは
 4月も第二週が終わり、巷の新入社員諸君もいくらか会社の雰囲気に馴染んできましたでしょうか?いやいや毎日が目まぐるしく馴染むどころではなかったという方も多いのでは。
 当院も二名、歯科衛生士として新入社員が入社しました。因みに会社ではないので新入スタッフと言った方が正しいのですかね?ちょうど2週間経ち先輩からの指導は第一段階終了という所です。歯科衛生士本来の仕事(口腔ケアや予防など)以前に当院のシステムや外回り、器具機材のありか、滅菌・消毒・清潔の業務などなど覚えこなさなければならないことが山ほどもあります。そうしたベースの上に毎日の歯科衛生士業務が成り立つわけですから、まずはそこからというこの2週間でした。
 この3月に歯科衛生士専門学校を卒業したばかりの吉田君もそう感じて居るかもしれませんが、20年近くのキャリアのある熊澤君にしてみれば、なんで今更のこの2週間をよく頑張ってくれたと思います。十二分に分かっていたり経験して居る事でも新しい環境だと思うようにいかなかったり、ケアレスミスをしたりということも多分にあります。環境と自分自身の間合いと言ったものを体で覚えるまでは地道な実働が必要です。お二人とももう少し体に染み込むまでへこたれずにGo〜!!
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 一方、よく五月病という言葉を耳にします。息つくヒマもなく馬車馬のように新しい環境や仕事に向かった4月が過ぎ五月の連休という安息を得たところで、ふと脱力感を感じたり自分の目標としていた仕事や職場とのギャップを感じたりするのだと思います。まあ、無理もないことですが先にも書きましたように当院のスタッフに限らず、多くの新人さんはまだ4月は本来の任されるべき仕事の段階までは達してないはずです。当院でも全くの新人の吉田君が実際に患者さんを担当するのはおそらく6月に入ってからでしょう。まず半年は助走期間ぐらいに考えて取り組んで欲しいものです。
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 その上で、優先順位を感じ取れる段階でゆとりやいい意味での手を抜く事を覚え、溌剌とした笑顔が溢れる個性を発揮してもらいたいものです。
 私たち医療従事者に求められて居ることは多方面に渡ります。キュアの面ではエビデンスベースドメディスンと言い、科学的根拠に基づいた手技の選択が必要です。そのためには最新の論文や根拠を理解する必要があります。しかしながら、それら座学で得た知識を実際に患者さんに確実に提供するには的確な手技つまり職人的な手の技という実技が必要になります。修練が必要なのです。又、その一方でそれらの手技を提供するのは勿論感情を持った生身の人間つまり患者さんです。いくら科学的根拠に基づいた的確な手技を提供できるとしても、患者さんが喜んで受け入れてくださらなければ意味がありません。つまりそこにはエビデンスでなくナラティブなメディスン、患者さんとの感情や心といった精神的な繋がりが求められるわけです。
 基本的な知識に始まり、患者さんとの高度なコミュニケーションまで体系的に表現された「あなた」がそこにはなくてはならないのです。
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  とても、一朝一夕になし得るものではありませんよね。焦らずに一緒に取り組んでいきましょう。私とてまだまだ未熟で発展(?)途上というのが本音です(苦笑)。
追伸:画像は後ほどアップします(微笑)。