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2018/06/03[院長コラム]ポピュリズム  大衆の世界とは?

  こんにちは
  6月になりました。・・・・・・・今年も半分が過ぎようとしていますが?
 いかがお過ごしでしょうか。
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  いよいよ、6月12日にはトランプ大統領と金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談が行われるようです。注目の完全な非核化は決着しない公算が大きくなって居るようですが、トランプ大統領の演説の後ろで後援者の人々が「ノーベル平和賞」の大喝采をする映像にギョッとした方も多いのではないでしょうか。
トランプ大統領をはじめヨーロッパで躍進して居る極右政党の指導者に対して眉をひそめるのは簡単です。しかしながら、一見トンデモナイそのような人たちを支持して居る一定数の大衆がいるのも事実であり。それことが今の時代の問題の根深さを語っているのではないでしょうか。
 日本の安倍首相も同じ穴の狢ですが、いずれの国においても大衆に支持されその座に居座っているわけです。そして彼らは(彼女らは)正しく民主主義によって選ばれたのです。
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 民主主義の疲弊が言われて久しくなります。拡大の世界のうちはその弊害が覆い隠されていたわけですが、現代の縮小の世界において民主主義が根本的に内包しているポピュリズムの力が優ってきているわけです。民主主義はもともとポピュリズムな訳です。ちょっと考えればわかることです。では民主主義を捨てるのでしょうか?そうではなく、今こそポピュリズムを深く考え行動し、民主主義を持って乗り越えていく試みが必要とされているのではないでしょうか。
 民主主義は単なる多数決ではないのです。マイノリティーの立場や意見の相違を理解し、議論し、その落とし所を探ることこそが民主主義ではないのでしょうか。そして、時として理念に立ち返りあえてリアリズムに抗う政策を提起するのもまた民主主義の役割のように感じます。民主主義がベストとは言えないシステムだとしても、ポピュリズムに陥らないよう共に深慮し行動していきたいものです。
 私たちは、過去に大衆の支えのあった大きな過ちを何回も繰り替えてきたではありませんか?大衆の世界「ポピュリズム」は個人の集まりではないのです。全く別の生き物と言っていいでしょう。
  大いに気をつけなければならないと思います。
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