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歯科医療って何〜?  その3:歯科医師の陥る罠!?

院長コラム「知られざる歯科の日常」

歯科医療って何〜?  その3:歯科医師の陥る罠!?

2012年08月5日

こんにちは

改めまして残暑お見舞い申し上げます。
九月もお彼岸を過ぎて、さすがに涼しくなってきました。古来からの日本人の季節感覚と言うのは凄いですね。
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さて、ここのところ歯科医療について書かせて頂いております。歯科臨床が非医療的な外科手技に基盤がある事。そして、さらに診査診断においては全く医学的思考が書くことが出来ない事をお伝えしたつもりです。そうした、矛盾する部分が歯科医学の中心にあるからでしょうか、さも良好な治療結果が最新の術式とか材料にあるように思い込む歯科医師が多い事。最新・最先端の歯科医療技術が最善だと勘違いする事が多い事が良好な治療結果の多くはもっとベーシックな歯科医療技術に根ざしている事をお伝えしました。
が、さらにはその基本的な歯科医療技術は「基本だから簡単だ。」では決して無いのです。
そうした、歯科医師、歯科医療、歯科学の混乱は「歯科に哲学がない。」(飯塚哲夫氏曰く)ためだというのは私も同感です。私が学生の頃は「歯科哲学」の講義は無く、それに似せた似非歯科哲学講義は医学哲学のオモダカ氏のテキストを使っていました。最近の学生さんはどうなのでしょうかね。
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今回は第三弾でなのですが、「歯科医師の陥る罠」についてです。
罠はイッパイあります(苦笑)。
そもそも、今まで述べてきた様な矛盾や勘違いも取りも直さず「罠に陥っている。」ことに違いありません。そして、歯科医療が炎症の除去と除去した組織の形態と機能回復の歴史であった時代から炎症を生活習慣病と言うカテゴリーにおいてリスクコントロールという切り口で予防できるようになり、さらには一部の組織の再生療法が取り入れられつつある時代となっています。
しかし、その一方で忘れられ積み残されている問題である「力のコントロール」に無知蒙昧なのが問題なのです。「力のコントロール」に関しては大きなテーマなのでまた新たに書きたいと思います。
そして、最新・最先端の格好良さを求めるあまり(歯科医師にありがちな資質)極めて限定された人々を対象とした方法論をいかにも全ての人々にとって最善の治療法のように考えてしまう罠があります。生まれ落ちる前からの虫歯のコントロールが可能な現代、正しく人の出生前から死ぬまでの人生のロードマップにそった歯科医療としての健康へのアシストを目標とするべきなのではないでしょうか。
日本国民の多くが我家でなく医療施設で亡くなると言う事実を踏まえるなら、寝たきりになる際のお口の状態も踏まえた引き算の歯科医療も必要なのではないでしょうか。加齢や機能低下にも対応しなければなりません。

形態の回復を主な仕事としてきた歯科医師はどうしても「形から入る」方が多い様です。それ自体は間違いではありませんが、重要な事は形ではなく食べる、話す、といった機能ではないでしょうか。
また、アクロバット的なインプラントや審美歯科を必要としている方もいらっしゃるでしょうが、そうした方はごく一握りの方に過ぎません。その一握りの方を対象に次から次に開業される歯医者さんがこぞって「オール オン 4」だのコメティックサージェリーだのをHPで唱うのは何故なのでしょうか?そんなに毎日そのような患者さんが来ると思っているのでしょうか。また、そう言ったコマーシャルを打たないとまるで先が無い能無しの様にデマゴーグする歯科医院に特化したコンサルタントが居たりするのです。

私自身、十分にカッコにこだわる法ですが(苦笑)。ここの所の有様はちょっと違うな?という感じです。
「形にこだわる」これは大きな罠ですね。カッコつけている歯科医師にはご注意かもしれません(笑)。中年のオジサン歯科医師のヤッカミにも聞こえますが・・・・。
もう一つ大きな罠は「何でもコントロールできる。」と言う思い込みです。歯科医師の扱っている口腔は一臓器ですから、その病態はそれほど多様性がある訳ではありません。素人的言えば、「虫歯、歯周病、顎関節症」ってところです。たった三つなのです。立った三つの疾病の治療や診断であれば、小学生でも出来そうじゃないですか?そこんとこが間違いの元なのです。疾病は三つかもしれませんが、その疾病が抱えているさらにその背景には人夫々の社会的な背景などがあり一様ではないのです。特に若手の新進気鋭の歯科医療を誠実に実践している歯科医師や歯科衛生などが「なんでもコントロールできる。=治せる。」と思い込んでいる人が多い様です。それは、自身の若さでもありましょうが、中年後半のオジサン歯科医師の私は最近違うな?と、感じています。
残念ながら、コントロールできない部分も多くあるのです。そして、経験を積むとこのケースはコントロール出来ないもしくはしづらいケースである事をある程度推測出来る様なる位の知恵が蓄積してくるのです。

十二分に、修練と経験、そして絶え間ざる最新の学術希求と研鑽の上で、
「形にこだわり過ぎ。」と「なんでもかんでもクリヤーにコントロールし対応出来る。」という姿勢には 少し疑問も持ちつつ接した方がいい人種。
それが、歯科医療従事者 という人種なのです(苦笑)。