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口から食べる

院長コラム「知られざる歯科の日常」

口から食べる

2013年09月26日

こんにちは

「寒さ暑さも彼岸まで」とは、本当によく言ったものです。秋分の日を過ぎて涼しく感じる日が増えてきました。ふと気づくと10月、つくづくと四季のあるモンスーン気候の日本に生まれてよかったと感じますよね。

私はその秋分の日の連休に岡山にある川崎福祉医療大学に行ってきました。「摂食嚥下リハビリテーション学会」に参加しました。川崎福祉医療大学は倉敷の近くの中ノ庄駅から徒歩15分の不便・辺鄙(ごめんなさい)な所にあるとても立派で大きい大学でした。なんでも、最近話題のDrヘリ発祥の地らしいです。大きな道を挟んで川崎医科大学という建物もあったのできっと創設者が一緒なのでしょうね。そこでの学会だったのですが、300名規模の講堂が6部屋ぐらいと何千人規模の記念大講堂でのプレゼンが同時にあって、そのどれもが立ち見の盛況という状況でした。
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「摂食嚥下のリハビリ」というテーマですので、色々な職種の方々の参加があり大勢の方が集まったのでしょう。さて、皆さんは「口から食事をして飲み込む」という分野にどのような職種の人が係っていると思いますか?
看護師、耳鼻咽頭科医師、リハビリテーション医師、作業療法士、理学療法士、栄養士、言語療法士、そして 我々歯科医師、歯科衛生士、といった色合いでしょうか。えっ?と思われる職種もあるのではないでしょうか。それだけ「口から食事をして飲み込む」という一連の動作と思われる行動には様々な要素や領域が絡んでいるのです。「食べる、飲み込む」という分野に光があたったのはそれほど昔の事ではありません。「食べる、飲み込む」が生きる事の根本である事は、どなたも疑いようのない事実だと思いますが逆にあまりにも当たり前の機能なので誰も注目しなかったのでしょうね。そして、その当たり前の機能は実はとても複雑な神経支配と反射や認知で構成されているのが少しずつ分かってきたのです。
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事の始まりは、当然「食べる、飲み込む」が不自由な方々が対象でした。そして、それは脳性麻痺などの発達障害の子供達が対象だったのです。ヨーロッパで進んでいた「ドーマン法」や「ボバース法」などのような感覚統合訓練がその走りでした。私は丁度その頃、大学の医局で「障害者歯科学教室」に在籍しており、それらをとても興味深く感じておりました。けれどもそのころは日本に初めて導入された当時でもあり、まだまだ科学的な根拠がしっかりとした分野とは言い難かったのです。対象がハンデのある方々であった事もこの分野が花開く事が遅かった要因の一つかもしれません。
ところが、時代は下り世界的に先進国は軒並み高齢化社会に突入し始め、人生の終盤に「口から食べて、飲み込めない」人が急増し始めたのです。特別にハンデがある訳でない人がいずれは「摂食・嚥下」に障害をきたす事、そしてその存在が急速に社会的問題になり始めたのです。
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その、問題が現代の死亡原因第三位の肺炎なのです。そして「誤嚥性肺炎」がクローズアップされる様になったのです。最近では誤嚥性肺炎を回避する為の「胃瘻」が「摂食嚥下リハビリテーション」の問題と終末期医療の問題を絡めて話題になり、耳にする事が多くなりました。

歯科医学は「歯」にこだわって現代まで来ました。しかし、今や「歯」の形だけではなく。その役割を十分に理解する必要がある時代になっているのです。入れ歯を入れておしまいではなく、口腔の形態を回復する最終的な目標は「口から食べて、飲み込む」という機能ではなかったでしょうか。私のこだわっている噛み合わせの問題を含め、健やかなお口の機能を末永く守って行く為に「摂食・嚥下リハビリテーション」の勉強は欠かせません。昔取った杵柄ではなく、新たに気持ちを入れ替え、歯科医療人生の後半も皆様の「口から食べる」への貢献をしたいと思います。
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