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イージス艦とインプラント

院長コラム「知られざる歯科の日常」

イージス艦とインプラント

2008年02月28日

最近は、強風が吹いたり北日本で大雪になったりと冬の終わりの大荒れの天候が続いています。
 それでも、日差しは少しづつ春めいているようで、杉の花粉が本格的に飛ぶのも間近との事それはそれで気の重い季節を迎えようとしています。
 いかがお過ごしでしょうか。

 自衛隊の最新鋭のイージス艦が漁船と衝突し、お二人の方が行方不明という重大なまた驚くべき事件がありました。最新鋭の戦艦が何故、漁船と衝突するような初歩的なミスを犯す事になったのでしょうか?
 軍事技術に限らず、世の中には最新とか、最新鋭と言った飾り言葉の事柄が多くあります。ついこの間も、歯科医療での最新技術と言ったフレーズで幾つかの技術(中にはいかがわしいモノもあったようですが)を紹介するテレビ番組が放送されていました。

 今回、最新鋭と言われるイージス艦の事故(事件)を目の当たりにして、歯科用インプラント(以下 インプラント)の危うさが同じではなかろうかと感じました。どんなに、最新のレーダーやコンピューターを備えていても、結局動かしているのは人間です。そして、最終判断を下すのはコンピューターではなく、人間のソフィア(知恵)でありましょう。最新鋭の技術の塊の上に鎮座して五感を働かせる事無く、海での運航の基本を忘れた時イージス艦は巨大な鋼鉄の塊でしかなく、その鋭利な切先はまるで無慈悲な刃物そのものになってしまったのです。

 インプラントもまた、現在様々な科学的知見が蓄積され、そのチタン合金のネジは最新鋭の科学的な工法によって製作されています。さらには、施術にはCTスキャン情報を応用したナビゲーションシステムが活用され、目に見えないはずの身体の中の事がまるで、コンピューター画面上に手に取る様にあらかじめ分かる様になって来ました。私も含め、インプラントを行っている歯科医師は総じて、それらの安全、安心、確実性を患者様に説明しています。
 が、しかしいくら、最新鋭のインプラントであっても、生体にとっては異物であるという基本事実は変わらず、また、どんなにすぐれたシュミレーションソフトがあっても、所詮はシュミレーションに過ぎないという事を忘れてはいけないのです。施術はあくまで、人間がその五感を研ぎ澄ませ、行わなければならず、さらに絶対という事はありません。そして、異物としてのインプラントを生体が折り合いを付けながら受け入れるためには、生体側の骨の状態や炎症(歯周炎や根の先の炎症)の有無、そして噛み合わせの力の負荷を十分に考慮しなければいけないのは基本中の基本なのです。

 しかるに、歯周病の炎症のコントロールや噛み合わせの力のコントロールをせず、闇雲にインプラントを進める(薦める)歯科医師の多さに危うさを感じるのは私だけでしょうか。また、昨今の最新鋭の様々なシュミレーションソフトやインプラントの性能の向上にかまけ、施術へのエネルギーを惜しむ傾向に危惧しております。
 インプラントの歴史はまだ50年程しか無く、さらに最近の前歯(審美部位)への応用、骨を新たに造って植える方法には問題のあるものもあるようです。 インプラントが真に歯の欠損によって困っておられる方々の福音となるよう、歯科医師は今一度、医療人として、様々な思いを巡らすべきではなかろうかと思います。