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お口の中の普天間問題。いき場所の無い「舌」

院長コラム「知られざる歯科の日常」

お口の中の普天間問題。いき場所の無い「舌」

2010年05月26日

こんにちわ。
連休を中心とした5月も終わり、梅雨の始まりでしょうか6月になりましたね。今年も半分終わってしまうのかと思うと複雑な心境ですが前向きにいきたいと思っています。

さて、世間では相変わらず色々と起きていますが、今注目はなんといっても「普天間基地」の移設問題ではないでしょうか。民主党や鳩山首相の八方美人的な発言、選挙向け大現壮語、に飽き飽きしているヒトは多いかと思いますが。それは、それとして今回はお口なのかの普天間問題と題してブログを書きたいと思います。

お口の中に「普天間基地」がある訳ではありませんが、ひとつに、近年の歯科医師や歯科業界、そしてそれらを取り上げているマスメディアに「普天間問題」との類似点を見つけることが出来ます。
それは、利益追求のあまりの迎合主義・万能主義的な発言や記載が目につく事です。特に昨今のインプラントや審美歯科、そして歯列矯正にはそれらが目につきます。世の中に、万能で欠点や不利益の無い治療方法はありません。必ず何らかの制限や行う事による不利益があるのです。ただ、その制限や不利益に配慮し、納得した上でさらに得る利益が大きい場合に「その治療方法」の正当性が生じるのではないでしょうか。そして、その不利益と利益を判断するのは歯科医師や歯科業界ではありません。患者様自身なのです。あるヒトにとっては「その治療方法」によって得られる利益が上回るとしても、「その治療方法」が貴方にとってそうであるかどうかは分りません。
また、治療方法には必ず、制限があります。広告でよく目にするのは例えば、『見えない矯正、抜かない矯正、スピード矯正 出来ます。』と、いった看板や宣伝文句です。確かにそう言った方法はあるでしょう。がしかし、それらは夫々制限やそれに伴う不利益もあるのです。いかにも、『どんな方法でも、あなたに提供出来ます。』風な広告は少し疑ってかかった方がいいのではないでしょうか。
お気づき方もいらっしゃるかもしれませんが、えてしてその様な言い方がされるのは「保険外治療」なのです。以前からお伝えしている様に、私の個人的な見解としては、残念ながら現在の健康保険システムでは、お口の中の「本物の健康と美しさ」は提供出来ないと考えています。しかしながら、ではなんでも「保険外治療」ならいいのかと言えば、そうではありません。私もあえて、『健康保険の治療で十分なのではないですか?』とお伝えする場合も少なくありません。政治の世界も医療の世界も八方美人的な言葉には要注意ですね。
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さて、もう一つお口の中の普天間問題があります。それは、お口の中で行き場の無い「普天間基地」の様な存在。「舌」の問題です。勿論、「普天間基地」の行き場の無いのはそれが「米軍基地」であるという事が原因です。「舌」はその様なものではありませんが、行き場が無いという意味では同じの様な気がします。私ども歯科医師や歯科医学は正しく「歯」にこだわってきました。が、実はお口(口腔)という全体で考えるとお口は硬い組織の「歯」や「顎の骨」の他に歯ぐきや舌、唇や頬の筋肉など柔らかい組織で出来ています。歯ぐきの問題は歯周炎や最近では口腔ガンの問題としてだいぶ身近になってきましたが、舌や筋肉、唇の事はまだよく分かっていい無い事がある様な気がします。その形や機能、そして位置。事に「舌」は本来お口の中に収まっていてその動き(機能)は食べる事(摂食、嚥下)や喋る事(発音)、さらには呼吸や顎の位置、歯の位置に大きな影響を与えます。逆に、「舌」は歯や歯並び、顎の位置によってその形や機能が制限を受けます。
多くの方がほとんど知らない事が、「舌」は普通、何処にあるのか?という事です。生理的には「舌」は上顎に引っ付く様に収まっているのが普通なのです。「舌」の先っちょは上の前歯の後ろの歯ぐきのに触っているのが正常です。さて、今これを読んでいる貴方?貴方の「舌」は今、何処にありますか?もしかしたら、下顎の前歯の先辺りに舌の先っちょが触っていませんか??今、「舌」の筋力が低いため(舌は筋肉の塊です。焼き肉屋さんで今度よく、タンを観察してみて下さい。)上顎に引っ付かないお子さんや様々な態癖によって歯並びが狭くなってしまい、「舌」の居場所が無くなってしまっているお子さんを多く見かけます。
居場所が無かったり筋力の無い「舌」はどうなるのでしょうか。「舌」は前に出るか、後ろに引っ込むかしかないのです。前に出ればそれによって「開口」や「前突」という歯列不正が生じたり、常にお口ポカン顔になったりします。お口ポカンは口呼吸ですから、免疫機能が低下したり、脳への酸素供給量が減少したりの全身への悪影響が生じます。また、後ろに行く事によって下顎が「舌」に引っ張られて後退し顎関節症になったり、肩こりや偏頭痛、また気道の狭窄を生じこれもまた脳への酸素供給量減少を生じる恐れがあります。これらは、最近の「きれやすい子供達」と関連が医学的に検討されている問題であり、たかが、「舌」されど「舌」なのです。

お口の中の健康はすなわち全身のかけがえのない健康と繋がっています。私達、歯科医師は「歯」ばかりを診るのではなく、口腔という諸器官の形態と機能をも考慮した「歯科医療」を提案していかねばならないのではないでしょうか。
是非、そう言った視線を持って歯医者さんにかかられる事をお勧めします。